現代の日本は、グローバル化、少子高齢化などによって多様な社会へと激しく変化しており、学校教育においても、「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」をバランスよく育成することを通じて、これからの社会において「生きる力」をより一層育むことが重要になっています。
MOA美術館児童作品展は、「学習指導要領」に基づき、子供たちが自然・環境・社会、他者との関りを通じて、興味や関心をもったことを、感性を働かせながら絵画や書写によって表現することで情操を養い、豊かな心を育てることを目的に開催しています。
子どもたちの創作活動を奨励することは、夢や目標に向かって自ら考え、行動する力を高めると同時にそれぞれの国の伝統と文化への関心を高め国際文化交流に資するものと考えています。
本児童作品展は、2万人を超える全国の美育ボランティアによって支えられ、様々な個人、団体と協力しながら、医療福祉機関での巡回展示や、年間を通じた美育活動など、学校・家庭・地域が連携し、社会全体で子どもを育てていくことを重視するもので、このことによって、地域社会の絆を深め、心身ともに健康な活力のあるコミュニティづくりを願っています。
第31回となる一昨年の全国展は、海外11ヶ国35会場を含む409会場で開催し、応募総数439,893点、参加校数9086校となりました。
当地長岡においてもこのような趣旨に賛同され、地域における美術教育の振興を願う有識者の方々により実行委員会が組織され、活動が継続されてきました。
MOA美術館長岡児童作品展は今回で31回目を迎えました。昨年はコロナ禍のために募集・展示を見合わせました。しかし、今年当長岡実行委員会ではひたむきに創作活動に向き合う子供たちの意欲に応え、現場で指導に当たられる先生方のご努力にお報いするため、オンラインでの展示という形で行うことを決定し募集いたしましたところ、長岡市内52校、小千谷3校、見附2校の計57の小学校から678点の作品が寄せられました。
9月21日厳正な審査の結果、次に展示させていただきました33点の作品が入賞されました。おめでとうございます。今回選外となった作品にも数多く私たちを引き付けるものがありましたが、オンライン上で限定した数しか展示できないため選外としてしまったことは本当に心残りなことであります。
来年こそは例年のように市民の皆様から直接ご鑑賞していただき、また一層多くの作品の展示ができるように一日も早いコロナの終息を願っております。
姉妹都市の関係にあるハワイ・ホノルル市との児童画による国際交流事業は2016年から始まり、今年度は3名の児童の作品がハワイから特別参加してくれました。日本の子どもたちとは異なる色彩感覚や画題は毎回興味をそそられますし、児童や多くの市民の方々に刺激を与え心を豊かにしてくれます。
地域の児童の情操教育に尽力したいとの願いからご後援・ご協賛賜りました企業・団体・個人の皆様、審査に当たられた先生方、また多くのボランティアの皆様に心からの感謝を申し上げご挨拶とさせていただきます。どうか児童のおおらかな構図と緻密な彩色、なによりも画面からあふれ出るような創作の喜びをご堪能下さい。
昨年まで実行委員長を務めてこられた豊口協先生(前長岡造形大学理事長)は、24年もの長きにわたり当長岡児童作品展を牽引してこられました。先生の偉大なご功績を顕彰するために今回より豊口協記念賞を新たに設定いたしましたことを申し添えます。
MOA美術館 長岡児童作品展 実行委員長 和田 裕
学習指導要領を参考にしつつ、「一人一人が感性や創造力を働かせて豊かに表現すること」を中心として下記の基準にて審査を行います。
① 楽しさや美しさなどが感じられる作品
② 自由な創意・工夫をこらした作品
③ 子どもらしく個性的で、明るく伸び伸びしている作品
④ 自然や人を思う心などのよさが表れている作品
MOA美術館(公益財団法人岡田茂吉美術文化財団)
「MOA美術館長岡児童作品展」実行委員会
文部科学省/外務省/厚生労働省/農林水産省/環境省/日本ユネスコ国内委員会/公益社団法人日本PTA全国協議会/
公益社団法人全国子ども会連合会/公益財団法人ボーイスカウト日本連盟/全国新聞社事業協議会/公益財団法人海外日系人協会/
全国連合小学校長会/新潟県長岡地域振興局/新潟県教育委員会/長岡市/長岡市教育/委員会/新潟日報社/
NHK新潟放送局/BSN新潟放送/NST新潟総合テレビ/TeNYテレビ新潟/UX新潟テレビ21/
(株)長岡新聞社/(株)エヌ・シィ・ティ/FM新潟77.5/FMながおか807
木村医院
有限会社 コイズミ
メルスいけづ
中山左官
真工房
小川塗装
株式会社イタヤ
まなびや 数理塾
フィロ稲門塾
明愛塾
株式会社 新潟グリーン産業
長岡児童作品展は、地元の法人様ならびに企業様をはじめ、多くの個人ボランティアによるご協賛の寄付金で運営されております。(敬称略・順不同)
実行委員長 | 和田 裕 | 長岡造形大学名誉教授 |
実行委員 | 松川 キヌヨ | 元新潟県議会議員 |
〃 | 小熊 正志 | 元長岡市議会議員 |
〃 | 山岸 文夫 | 元表町小学校校長 |
〃 | 松田 宣治 | (株)長岡新聞社代表取締役 |
〃 | 今泉 道雄 | (株)エヌ・シイ・テイ相談役 |
〃 | 脇屋 雄介 | FMながおか代表取締役社長 |
〃 | 駒形 豊 | 近代事務機(株)代表取締役 |
審査委員長 | 小林 武夫 | 元新潟県美術教育連盟副会長 |
審査委員 | 結城 和廣 | 元長岡造形大学教授 |